盾課警備分隊『イージス(Egis)』
彼らは絶対防衛システム
名前の由来はイージス艦やイージスシステムより。
☆現人員
・リア・レッドマン(隊長)
・シープ(ノア・シェイファー)
・ジジ(ジーナ)
・オペレーター★
・誰でも募集中
防衛において卓越した能力を持つ者が所属する本部の盾課警備部隊の1つ。
高い防衛能力と戦闘力を保持したものが多く、基地の警備部隊でありながら、護衛科の特別依頼もイージス隊員個人に届くことがある。リアが隊長の部隊であり、その他のイージス隊員は年代よってコロコロ変わる。
☆なぜ同じ盾課に『アイギス』と『イージス』が存在するか?
これは異暦102年にあったかもしれないし、なかったかもしれない物語。
ここらが本題と言っても過言ではない。
ある時ルスベ・アルデスというKRの訓練生が訓練科を卒業した際、2人の学友リリ・テレーズとレヴォ・グレイヴルを連れて盾課の門を叩いた。落ちこぼれと言われながらもある程度評価を受けていた3人は、ベテランの盾課の傭兵オルトネーゼを加えて盾課護衛科所属分隊『アイギス』を発足させた。アルデスが隊長の部隊であり、個々の能力や連携含めて評価の高い部隊となる。
同時刻、ジジという盾課の黒猫傭兵はずっと考え事をしていた。ずっとソロ活動だったため、同じく盾課でソロ活動している羊の男シープと機族の男リアを呼び、部隊を組まないかと提案。どちらも乗り気ではなかったが、気づいたらリアは部隊の隊長に抜擢されてしまった。さて部隊名をどうするか…。
やる気のないシープは即退散し、残されたのは馬と法律用語しか覚えられない上にネーミングセンスのないジジと、若者のノリに頑張ってついていこうとするとするおっさんのリア。
「もう赤青黄トリオで良くない?」
「流石にそれはチョベリバだ」
「じゃあみんなの頭文字とってチームRSG」
「…。」
まともな案は生まれず、レヴィアタンから海を眺めること数時間。ジジは故郷の地球を回想していた。
「うちの世界、イージス艦っていう艦艇があったなあ」
「それってイージスシステムってのが搭載されてるアレか?」
ジジ「そそ!なんかレヴィアタンもそれっぽくない?」
「まあレヴィアタンにもそんな感じのシステムはあるな」
なぜユースティア人のリアが地球のイージス艦トークについていけるのかはとにかく、もう船の上の護衛チームだし、イージスシステムから名前とってイージスにしようぜと話はまとまる。
申請書類を書くことになるのはもちろん言い出しっぺのジジ。
「(…あれ?イージスの綴りってなんだっけ?)」
思い出せなかったのでとりあえず彼女は『egis(イージス)』と書いた。
こうして盾課警備分隊『イージス』は誕生してしまった。
(※我々地球人に分かりやすくするため英単語とカタカナを使っていますが、実際はユースティア語で書いています。)
ここで『Aegis』と書かなかったことが後に響く。正しく綴り書いていればもう同じ名前の部隊ありますよーとのツッコミ入って被らなかったのに…。
そう『アイギス』と『イージス』という名前の異なるふたつの部隊がだいたい同じ時期に発足した。
そこにKR広報科長テールユが訪れた。
「ジジさんアイギスとイージスって同じ意味では?」
「えっ?!」
「アイギスって『Aigis』の事じゃないの?!神話の盾だっけ?なんだっけ?」
そもそもジジはイージス艦の由来を知らなかった…。
「『Aigis』はアイギスの古代ギリシア語ですね。『Aegis』はラテン語。そしてイージス艦の由来はそのアイギスという神話の防具由来ですし…『Aegis』を英語読みすればイージスに…」
「ア゛ァ゛ーーー!!!!」
なぜユースティア人のテールユがイージス艦の由来に詳しいかはさておき、護衛科と警備科という違いがあるにせよ同じ盾課でこれはややこしい。ジジがアルデスにスライディング土下座する光景が後にレヴィアタン内で確認されるのであった。これが『アイギス』『イージス』騒動である。
「流石にこれはまずい!改名しないとだあ」
※しかし手続きが面倒なのと改名案が思いつかないので現在放置している。何か良い案があれば即座に採用予定のジジであった。
ものすごく余談だが盾課分隊『アイギス』と『イージス』隊員はこれをきっかけに少し交流を持つようになる。それはイージスが新たな名前に変わっても続いた。
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